056153 ランダム
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STRONG SOUL!!

STRONG SOUL!!

第31話 新情報

 すっかり日が暮れ、AHの窓から漏れる明かりがあたりを包む。街は居酒屋での騒ぎ声が、ここからでもよく聞こえる。ダーティとザンキ、ジョーセツは門前にいた。
「最近のAHはどうもおかしいんだ。赤髪の男の件には、エルグラド総帥の部下士か動かない。元帥も、ラントノイド総帥も全く動かないんだ。」ジョーセツがため息をつきながら、ダーティ達に教えた。「帰りはディメンションか?」ジョーセツが預かっていたザンキの剣と、荷物を返す。
「ああ。」ダーティが荷物のほうを受け取った。「明日までに帰ればいいから、今日は宿にでも泊まるよ。」
「そうか。ここにはいつ来てもいいからな。俺か総帥がもてなす。」
「おう、よろしく。」
「お世話になりました。あ、そうそう、聞きたい事が・・・」ザンキがジョーセツの耳元で聞く。
「・・・俺以外の幹部がどうなったかご存知ですか?」ザンキはノリアードの最高幹部。あの場にいたのは、自分だけで、他の幹部がいなかったので、気になったのだ。しかし、ジョーセツは知らないようだ。
「そこらへんはまだ。情報があったら知らせる。」
「助かります。それじゃ。」ザンキが手を振って、先を行くダーティを追った。

 夜明け前、ノリアード城の焼け跡からノリアード連邦幹部全員の焼死体が見つかったことがAHの。シャルトスがいたとき、一体何をしていたのだろうか・・・。

 「で、帰りますか?」AHをでた2人は、AHから少し離れた飲み屋で夕食を食べていた。ザンキはすでにデザートのパイを食べたところだった。情報提供金としてジョーセツに5万ピルスもらったのだが、その金がなくなってしまうのかと思うほどダーティは食べている。トマトスープ5杯、ミックスサラダ3杯、ライス特盛8杯、ソテー15皿、焼き魚23尾・・・・他。もぎゅもぎゅと食べるダーティを見ているザンキの一言だ。ダーティが飲み込んでから答える。
「まだだ。主任っていうのが誰だかわからない限り帰らない。」今度は焼き魚を二尾一気に口の中に入れる。
「どこに泊まります?」ザンキが布で口の周りを拭いた。
「ふぉっふぁふぁふふぁふぉ」口にいっぱい魚の身が入っていて、なんと言っているのかわからない。ダーティは飲み込んだ。
「どっかあるだろ。」・・・のんきなものだ。

会計3万8500ピルス。残ったお金で何とか近所の宿で一泊することができた。
「・・・食いすぎです」

第31話完


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